アルベルト監督の退任が
正式に発表されました!!
これはもうショックです。
本場スペインのサッカーを
新潟の地に持ち込み、
アルビレックスのサッカーを
がらりと変えてくれました。
スペイン仕込の
ボールを保持して戦う
パスサッカーをアルビに
根付かせてくれたことも
もちろんですが、
アルビのような地方クラブに
”誇りをもつ”ことなど
戦術以外でも
大きな足跡を残してくれました。
これで、FC東京の監督に
就任でもしたならば
ダブルのショックです。
ただ、アルベルトのサッカーで
来季昇格を成し遂げられるかと
言えば、疑問も残ります。
アルベルトのサッカーは本当に
王道のサッカーで、
相撲で言えば、横綱相撲。
J1で優勝争いをするには
絶対に目指さなければいけない
サッカーだとは、思いますが、
今季、終盤失速して
昇格を逃したのも事実。
サッカーの基礎を
熟知して確固たる哲学を持って
それをチームに落とし込んで
ゲームで体現させることが
できたとしても
勝てるチームになれるかどうかは
別な話。
アルベルトは
アルビには2度と現れることは、
ないようなスキルを
持っていたとは思います。
ただ、試合の流れ、あるいは
アルビ対策をしてきたチームを
打ち破っていく策略が
あったかどうかは、疑問です。
もちろんあったのだろうとは
思いますが。
ここの能力は
先に上げたものとは少し異なります。
すごーく簡単に言うと、
頭の良さが必要です。
将棋に例えるなら・・
将棋にも定石というものがある。
攻め方(棒銀戦法など)、
守り方(金矢倉、穴熊など)
もある。
定石をしっかり勉強すれば、
そこらへんの素人相手では
絶対負けないくらいの実力者に
なることができます。
ところが、トッププロが
集まるところで
勝負するとなると
やっぱり本来持っている
能力の差(頭の良さ)が出てしまいます。
藤井聡太はものスゴイ
努力をしていると思います。
が、
誰でも努力すれば、
藤井聡太になれるわけでもない。
帝京高校のサッカーを見ていても
思うんですが、
試合中に監督がすごくたくさん
指示をだしている。
フォーメーションを試合中に
変えたりもしている。
もちろん、Jリーグでも
試合後、監督の声が枯れている
場面をみることも多い。
アルベルトは以外と試合中の
指示は少ない方だと思います。
良く言えば、
選手の判断力を伸ばすため
指示を出さないとも取れますが。
反町監督時代は、
前半劣勢だった試合が
後半、監督の指示でガラリと
変わった試合を何度も
見ているので、
そういう意味では、
物足りなさも感じました。
選手の特徴を考えて
その個々の能力を最大限に
発揮させる戦術を組むという部分では
吉永前監督の方が上だったような
気がします。
吉永監督は、シンガポールで
指揮をすることが決まっているのは、
残念ですが。
アルベルトほどの経験値を
持った監督は
もう2度と新潟には来ないと
思いますが、
能力のある監督は、
まだまだ、日本国内にも
いるとは思います。
アルベルトの2年が無駄に
なるかどうかは、
来季にかかっていますね。
期待しましょう。